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「美をつぐむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」東京都美術館
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園 8-36


"Beauty Nurtured by The Tale of Genji ― It is Fate thet Brings Us Together"

Ueno Artist Project 2022

美をつむぐ源氏物語
めぐり逢ひける えには深しな
 「上野アーティストプロジェクト」は、「公募展のふるさと」とも称される東京都美術館の歴史の継承と未来への発展を図るために、2017 年より開始したシリーズです。 その第 6 弾となる本展は、「源氏物語」がテーマです。
 平安時代に紫式部が執筆した源氏物語には、四季折々の美しい情景とともに、多数の登場人物が魅力的に描かれています。
 主人公の光源氏を中心に紡がれる人間模様は、現代の私たちにも通じるものがあります。 読者は登場人物と自分とを重ね合わせ、感情移入することができるからこそ、約 1000 年の間、変わらず読み継がれてきたのではないでしょうか。
そして、長い間広く親しまれてきたことにより、美術工芸や芸能など他のジャンルにも影響を与え、源氏物語は時代や文化を超えて人々を魅了してきました。
みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける えには深しな
(第14帖「澪標」光源氏の和歌より)

 本展では、絵画・書・染色・ガラス工芸という多彩なジャンルの作家をご紹介します。 人との出会いはもちろん、美術館で作品とめぐり逢うことも、 ひとつの 「えに(緑)」 と言えます。 人や社会とのつながり方が変化しているコロナ禍において、本展が私たちの生活を見つめ直す機会となれば幸いです。


新型コロナウイルス感染症予防対策について、HP などでご確認ください。
会期: 2022 11 月 19 日 [土]~2023 1 月 6 日 [金] 展覧会は終了しました。
開室時間: 午前 9 時 30 分~ 午後 5 時 30 分 (入室は閉室の 30 分前まで)
夜間開室:11 月 25 日[金]、12 月 2 日[金]、9 日[金]、16 日[金]、23 日[金] は
午前 9 時 30 分~ 午後 8 時 00 分
(入室は閉室の 30 分前まで)
※閉室時間、休室日など最新情報は展覧会公式HPでご確認ください。

   休室日:11 月 21日[月]、12 月 5 日[月]、19 日[月]、29 日[木]―2023 年 1 月 3 日[火]

会場:
東京都美術館 ギャラリーA・C(上野公園内)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館


'2022 11_18 「美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」 プレス内覧会展示風景・ギャラリートーク、プレスリリース、「美をつむぐ源氏物語」図録の抜粋文でご紹介しています。

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・画像をクリックすると 「 杉山 哲司 学芸員 」 の展覧会説明がご覧いただけます。

プレス内覧会【「美をつぐむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」東京都美術館】

美をつぐむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」
プレス内覧会 東京都美術館 '2022 11_18



美をつぐむぐ源氏物語
―めぐり逢ひける えには深しな―

美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」 展覧会の見どころと展示構成

 第 1 章 「和歌をよむ」・「書」がテーマになって、『源氏物語』には 795 首の和歌が詠まれています。 当時・平安時代、和歌はコミュニケーションツールの必修事項であった。 そう言ったことから登場人物の信条であったり、その浮かび上がる背景が和歌から読み取れる。 それが、『源氏物語』 の魅力で、登場人物の筆跡が沢山でてくる。
 第 2 章 「王朝のみやび」 平安時代の貴族のイメージは、京の古い時代の風景は 『源氏物語』 が日本人の心にある。 それを現代的な視点で王朝のみやびな風景を捉えた作品を紹介している。
 第 3 章 「歴史へのまなざし」 『源氏物語』 が、1000 年読み継がれてきた歴史絵、背景を考えていただく、歴史書である 『日本書紀』 には物語(登場人物)などは書かれていないを考えてみる、権力者は都合のいいものしか書かないにある。 紫式部は 『源氏物語』 を通して語りかけてくる。

目次. Contents
1章 . 和歌をよむ 鷹野 理芳/ 高木 厚人
 Section1. Composing Waka Poems TAKANO Rihō/ TAKAGI Atsuhito
2章 . 王朝のみやび 玉田 恭子/ 青木 寿恵/ 石踊 達哉
 Section2. The Elegance of the imperial Court TAMADA Kyōko/ AOKI sue/ ISHIODORI Tatsuya
3章 . 歴史へのまなざし 守屋 多々志/ 渡邊 裕公
 Section3. Looking at History MORIYA Tadashi/ WATANABE Hiroaki


'2022 11_18 「美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」 プレス内覧会展示風景・ギャラリートーク、プレスリリース、「美をつむぐ源氏物語」図録の抜粋文でご紹介しています。

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1章 . 和歌をよむ 鷹野 理芳/ 高木 厚人  Section1. Composing Waka Poems TAKANO Rihō/ TAKAGI Atsuhito

高木厚人 No.16《うつせみ》

 平安末~鎌倉前期の歌人・藤原俊成が評した 「源氏見ざる歌詠みは遺恨のことなり」 の言葉により、源氏物語は和歌の規範となった。 俊成は、源氏物語から優れた表現方法や場面設定を学ぶべきであると主張したのである。 源氏物語には、七九五 首の和歌が収められているが、それらの和歌を通して、登場人物の喜怒哀楽やその時の情景を感じることができる。 また、物語には書風に関する記述が数多く見られ、平安時代のかなや紫式部の書美観も伺える。
 本章では、源氏物語を 「美のバイブル」 と位置付け、独自の感性で和歌を解釈・表現する鷹野 理芳と、 洗練された空間構成と巧みに使い分けられた筆遣いによって、和歌が詠まれた情景を再現する高木 厚人の作品から、源氏物語の世界を紹介したい。    
・鷹野 理芳は、飯島敬芳に師事。 源氏物語に時を超えても変わらない人の心を見出し 「美のバイブル」 として 、物語の和歌を書き続けている。「書」の装飾的なところに、特徴がみられる。
・高木 厚人は、杉岡華邨に師事し、源氏物語に描かれた美意識こそがかな書道の基本であることを学ぶ。 光源氏とさまざまな女性との間で交わされる贈答歌 (二人の間で交わされる和歌) を手掛けている。 料紙に金と銀 (光源氏と藤壺) で和歌を交互に描くといった特徴がみられる。、

鷹野理芳 No.1《光源氏誕生「桐壺の巻」より》No.2《儚い恋「夕顔の巻」より》

右・No.1 鷹野 理芳 [ 1959 年東京 ] 《光源氏誕生「桐壺の巻」より》 2022 年 紙本墨書 各 37.0 x 138.0 作家蔵 / ・No.2 鷹野 理芳 [ 1959 年東京 ] 《儚い夢「夕顔の巻」より》 2020/2022 紙本墨書 扇: 25.7 x 40.0 上段各: 9.8 x 54.9 下段各: 6.0 x 54.9 作家蔵 / 左・No.16 高木 厚人 [ 1953 年千葉 ] 《うつせみ》 2022 紙本墨書 各 115.0 x 60.0 作家蔵

右・No.1 鷹野 理芳 光源氏誕生「桐壺の巻」より 》 制作にあたって、物語の主人公光源氏の誕生は、同時に母・桐壺更衣の死でもあった。 54 帖の壮大な物語の初めの段を、変体かなを使わず、現代のかなで表わした。 第 1 帖 桐壺 【 光源氏 1 歳~ 12 歳 】 桐壺帝の時代、低い身分ながら帝の寵愛を受けた桐壺更衣は、多くの女御や更衣たちから嫉まれ、心労が重なって亡くなる。 残された若宮(光源氏)は才知と美貌を兼ね備えていたため、政争の種に発展することを恐れた桐壺帝は、 若宮を臣籍降下して源氏の姓を与える。 光源氏は元服し、左大臣の娘・葵上を妻とするが、亡き母に似た桐壺帝の女御・藤壺に憧れを抱くようになる。



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2章 . 王朝のみやび 玉田 恭子/ 青木 寿恵/ 石踊 達哉 Section2. The Elegance of the imperial Court TAMADA Kyōko/ AOKI sue/ ISHIODORI Tatsuya

玉田恭子 No.21《かきね硝本「明石」》、No.25《湧紫渦》

 源氏物語は、華やかな王朝の世界を舞台に、日本の美意識の根幹となる四季の移ろいや豊かな自然の風景が描かれている。 このような美しい描写は、さまざまなジャンルにも取り入れられ、約 1000 年経っても色あせることなく、現代でも美の拠り所となっている。
 本章では、玉田 恭子(ガラス工芸)・青木 寿恵(染色)・石踊 達哉(絵画)による、現代の視点からみやびな王朝の風景を捉えた作品を紹介する。
・玉田 恭子は、流れる時間、切り取られた空間、それらにまつわる情感をガラスの中に封じている。 ガラスの中に文字が書かれている。 意図としては、平安の美的理念 「もののあわれ」 を作品に、ガラスの作品の中に和歌を 『源氏物語』 をすべてを綴じこめた作品になっている。
・青木 寿恵の作品は、天然染料の草木染を用いた、独自の手描き更紗である。 作者は、草木染めには自然の命や太陽の香りがあると述べ、自然の生命力から得た感動に基づき自由な感性で作品を制作した。
・石踊 達哉は、「花鳥風月」をテーマに、古典の中に現代的な装飾を捉えた、日本の美の世界を追求した斬新的な作品を制作している。 物語のモチーフとなるアイテム、道具とかだけを描くのも特徴となっている。

石踊達哉 No.39《野分》、No.40《真木柱》

左・No.21 玉田 恭子かさね硝本「明石」》 2013 宙吹き、キルンワーク、ラスター彩 45.0 x 26.0 x 3.0 作家蔵 / No.25 玉田 恭子 湧紫渦》 2022 宙吹き、キルンワーク、ラスター彩 30.0 x 20.0 x 27.0 作家蔵 / 左・No.39 石踊 達哉[ 1945 年旧満州 ] 《野 分》 1997 紙本着色 90.9 x 116.7(F50) 講談社蔵 / No.40 石踊 達哉[ 1945 年旧満州 ] 《真木柱》 1997 紙本着色 150.0 x 330.0(六曲一隻) 講談社蔵

左・No.21 《かさね硝本「明石」》 制作において、物語のひとつのシーンを硝子本に仕立てた。 着物の襲ねに登場人物を描き、本の世界から浮かび上がらせた。 第 13 帖 明石 【 光源氏 27 歳(3月)~ 28 歳(秋) 】 光源氏の夢に桐壺院が現れ、須磨を去るように告げられる。 翌朝、住吉の神の夢告を受けた明石入道が迎えに来て、光源氏は須磨の隣にある明石に移り住む。 その後、入道の娘・明石の君と契りを結び、明石の君は光源氏の子を身ごもる。 / ・右 No.37 石踊 達哉真木柱 第 31 帖 真木柱 【 光源氏 37 歳(冬)~ 38 歳(冬) 】 結局、北の方は実家へ引き取られることとなり、娘の真木柱は父と別れ、住み慣れた家を去ることを嘆く。



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3章 . 歴史へのまなざし 守屋 多々志/ 渡邊 裕公  Section3. Looking at History MORIYA Tadashi/ WATANABE Hiroaki

渡邊裕公 No.60《光彩奪目》

 源氏物語には紫式部の歴史観が随所にみられる。 紫式部は、単なる虚構の物語として源氏物語を執筆したのではなく、社会の道理や歴史の重要性、人間の本質を物語で説こうとしたのである。 紫式部が提示した視点は、現代の私たちも学ぶべきことがあるのではないだろうか。
また、源氏物語は読み継がれていくなかで、各時代の特色を取り入れつつ享受され、さまざまな分野にも影響をもたらしてきた。 つまり、源氏物語を理解することは、日本の歴史や文化を知ることにもつながると言えるだろう。
 本章では、歴史画の守屋多々志とカラーボールペンで歴史画を描いている渡邊裕公の作品を通して、歴史や約 1000 年の間読み継がれきた源氏物語について考えてみたい。
・守屋 多々志は、前田青邨に師事し、日本美術院で歴史画や風俗画を数多く制作した。
・渡邊 裕公は、太さが異なるカラーボールペンを使い分け、ハッチング(線の重ね描き)した後、徐々にドット(点描)で密度を高め、色鮮やかな世界を表現する。 コロナ禍の社会不安のなかで、我々は過去からいろいろな困難を克服して今がある 『源氏物語』 を通して考えていただく、渡邊裕公は、背景に歴史的風景をおいて現代を描き出している。

渡邊裕公 No.62《原点回帰》、No.63《生々流転(豊国祭礼)、No.65《華日粧春》

左・No.60 渡邊 裕公 [ 1950 年愛媛 ] 《光彩奪目》 2013 カラーボールペン、カンヴァス 162.0 x 194.0(F130) 作家蔵 / 左No.62 渡邊 裕公 [ 1950 年愛媛 ] 《原点回帰》 2018 カラーボールペン、カンヴァス 130.3 x 194.0(F120) 作家蔵 / No.63 渡邊 裕公 [ 1950 年愛媛 ] 《生々流転(豊国祭礼)》 2014 カラーボールペン、カンヴァス 162.0 x 194.0(F130) 作家蔵 / No.65 渡邊 裕公 [ 1950 年愛媛 ] 《華日粧春》 2017 カラーボールペン、カンヴァス 194.0 x 162.0(F130) 作家蔵

左・No.60 渡邊 裕公光彩奪目 ファインアートへのこだわり、私の一番好きな場所、古都京都。 悠久の時を過ごせる場所。 結婚以来、毎年のように訪れ、もう 50 数回になる。 歴史の中に自分を思い入れ、寺社仏閣を巡る幸せ。 なかでも一番好きな寺社が蓮華王院三十三間堂。 約 1000 体の千手観音像が黄金色に輝き、幻想的な雰囲気を醸し出す。 各観音像は表情が皆違い、仏像が放つ光彩に目を奪われ圧倒される。
 撮影もスケッチも禁止の中、参考文献、写真集、CD 等を購入し、手に持つ品々を克明に調べた。 その輝きに負けぬ女性を同じポーズで配し、自分に似た仏像を探し、私も仏像に化してモデルを見守るように取り入れた。


TEL: 03-3823-6921(代表)
東京都美術館公式サイト: https://www.tobikan.jp
   会場:東京都美術館 ギャラリーA・C

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館


画像をクリックすると 「源氏物語と江戸文化」 が大きな画像でご覧いただけます。

「源氏物語と江戸文化」東京都美術館

源氏物語と江戸文化

源氏物語について 今から 約 1000 年前の 日本は、平安時代でした。 源氏物語は、平安時代の 紫式部という 女性が 書いた とても 長い話です。 全部で 54 冊あります。 この話に 出てくる 人は、400 人 以上です。 今、30 か国以上の 言葉で 読むことが できますから、世界中の 人が 読んでいます。
平安時代の 美しい 季節や 光源氏(話の 中心になる人の 名前) と 周りの人との いろいろな 関係が 書いてあります。 源氏物語を 読むと、 社会の中で 特別な 力を 持っていた 貴族の 生活や、平安時代の 豊かな 王朝文化を 知ることが できます。

社会の 中で 特別な 力を 持っていた 公家や武家の人たちは、昔の話を よく 読んで いました。 昔の話の 代表が 源氏物語 でした。 源氏物語を 読んだ人は、豊かな王朝の 世界に 憧れていました。 話に 書いてあることを 絵に するなど、いろいろな 新しい文化が 生まれました。

江戸時代(1603 年~ 1867 年)になると、紙に たくさん 印刷が できるように なりました。 そして、源氏物語も 大勢の人が 読むことが できるようになりました。
そのため、どんな人にも 読みやすいように 話を 分かりやすく 説明する 本が出ました。
『偐紫田舎源氏(ニセ ムラサキ イナカ ゲンジ)』 は、源氏物語の ストーリーの 時代や 人を 変えて 書いた 話です。 大勢の人が 読みました。 錦絵 (木の 板を 彫って 色を つける 絵) にもなりました。 源氏物語の イメージから 生まれた デザインは、江戸時代の 前から 染織(布などに 色を つけること) ・漆工(漆を 使った 作品) などに 広がっていました。
江戸時代になると 着物に 源氏物語の 場面や モチーフを デザインすることが 多くなりました。
このデザインは、「源氏文様」 といいます。 江戸(今の 東京) の人に とても 人気が ありました。 江戸時代の 源氏物語は、着物や 生活に 必要な 道具などにも 広がって、ファッションでも 楽しむようになりました。


会場:東京都美術館 ギャラリーB

開室時間:9:30―17:30(入室は閉室の 30 分前まで)
夜間開室:11 月 25 日[金]、12 月 2 日[金]、9 日[金]、16 日[金]、23 日[金] は 9:30―20:00(入室は閉室の 30 分前まで)

   休室日:11 月 21 日[月]、12 月 5 日[月]、19 日[月]、29 日[木]―2023 年 1 月 3 日[火]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
連携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館


参考資料:「美をつむぐ 源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」図録、「源氏物語と江戸文化」 プレス説明会、報道資料 、ガイドブック他。
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